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2022.02.14

園庭をデザインする。 〜起伏〜

起伏のコピー

起伏のコピー

園庭には起伏のある場所を計画します。

起伏での遊びは身体のバランス感覚が自然と身についていきます。特に足裏で地面を踏ん張る力や足の指を使う動きが育まれます。又、起伏をきっかけにして多様であり名前のつかない遊びが創造されやすい場所にもなっていきます。

築山などの起伏はその位置を間違えると保育者からの見通しの効かない死角が生まれやすい環境となってきますので、保育者の見守りを考慮した上で、起伏の位置や高さ・形を決めて行くとともにトンネルなどを効果的に計画することで見通しの効かない場所を可能な限り無くしていくように配置を決めていきます。

丘は主に黒土や赤土を盛って作りますが、最近では粘性のある山砂を積んだだけの立体的な山盛り砂場なるものもあったりします。いずれも盛ったものですので崩れていきますし、遊びの中で崩されてもいきます。

可能な限り崩れづらくする方法としては芝やシロツメグサなどの下草でグラウンドカバーをし、根を這わす事をお勧めしていますが、こちらも崩れづらくなるだけで、崩れ・崩されていきます。もし崩れない様にするのであれば、人工的に舗装材や人工芝などで覆ってしまう方法もありますが、子どもが育っていく上では、崩し崩される事で育まれる事もあるでしょう。何を大切にし、どうあるべきかは保育者としっかりと話し合い、そこで育まれる遊びの価値を理解した上で、環境の在り方を決めるようにしていきましょう。