育む環境の言葉02 〜遊びのつながり〜
子どもが感じとる遊びのつながりをつくりだす。
ただ何気なく置いてあるモノとモノとの配置関係をもう一度見直してみませんか?
単体では出来なかった事も、モノとモノとのつながりをもう一度読み解き直すことで新たな意味が生まれてくるかもしれません。
モノとモノそして人とが、ある関係性を持ってつながりを見せることで、初めて「環境」となると私たちは考えています。
スケッチは私たちが園庭環境を学んだ、とある保育園での1シーンをイメージして描いています。
ごっこ遊びが発展するハウスと砂場。
ここまでは、今どこの園庭でも当たり前に見る風景かと思われます。
さて、ここからが、環境として意味を持つところなのですが…
まず、砂場の近くには必ず川が流れていると言う事。
砂遊びが発展するためには「水」は欠かせない要素となります。「水」を「川」として流す事でわざわざ蛇口をひねることなく子どもの遊びたい衝動、瞬間をそのままに受け入れることができ、同時に、せせらぎの音も聞こえてきます。
更に、使った後の砂場セットも洗うこともできる。と言う「一石三鳥」の環境となります。
某TV番組のビ○ォー•アフターで言うなれば、「…まぁ!何と言う事でしょう!…」と言うナレーションが聞こえてきたりしませんか?^^;
…と、冗談はさて置き…。
この川に渡された大人の身長程もあろうか?と思われる大きさの流木がハウスの前に横たわっている事についても…
「水環境だから…素敵な流木が横たわっている。雰囲気が良い」程度で眼を離してしまうのは大人の視点です。
子どもの視点では…
「何かこのゴツゴツしたヘンテコな木…お家の屋根より高いな〜!登ってみよう!」
「…あれ?ちょっと頑張れば、…怖いんだけど…屋根の上に登れそうだ!」と言うよう次から次へと興味につながりが生まれてくる。
環境的なつながりを駆使して、子どもの発想を「受け入れ」「広げる」環境づくりをして行きませんか?
そのために、我が事ながら、今一度、大人視点を見直していく必要があるように思っています。