2014.10.23
育む環境の言葉 〜ちょこっと話01〜 園庭に芝?
園庭に芝…
よく、園庭全体を芝でいっぱいにしたい!…と言う話を聞きます。
良いですね〜!やりましょう!…と言いたいところですが、、、
私はまず、やめた方が良いと言ってしまいます。
「え、何で?…」と思われるかもしれませんね。
まず、子ども達の足で踏む力に、芝が勝っている園庭を私はこれまで、見たことがありません。
どんなに強い芝でも必ず、ハゲてしまいます。
もし、芝で青々とさせたいのであれば、養生期間が必ず必要になります。
つまり、その期間中は、その場所では遊ぶことが出来ないことになります。
広い園庭であれば、まだしもですが、限られた園庭の中で、遊び場所が制限されてしまうことに、私は「?」を掲げざるを得ません。
それに、よく考えてみてください。
亜熱帯化している今の気候です。
芝が青々としていると言うことは、その場所は日陰ではないと言うことになります。もはや、夏では遊べたものではありません。(僕もある園長先生からの受け売りではありますが…)
そうであれば、もっと木々を植えて日陰を作ってあげたいと思ってしまいます。
更に、木々があることだけで、いろいろと遊び環境が発展していきますし…四季を感じる環境づくりにもなります。
ですので、私は芝が青々としている園庭では先ず、一年中は遊び込めてはいないに違いない。…と、どうしても疑ってかかってしまっています。
いずれにしても、私が園庭をデザインする時は出来る限り木々が生い茂った一年中遊び込める環境づくりをしていきたいと考えています。