グリーンキッズ湘南2015.05/神奈川県藤沢市
室内にありながらも、園庭の一部ともなり得るこの部屋の特性を活かし、丘状の起伏を遊居によってつくり出したプロジェクトです。
ここには、すべり台や登り棒といった様に大人が考えた遊び装置としての何かがあるわけでは全くありません。
棚田をイメージした丘構成による、段差だけがあちらこちらにあるだけの構成となっています。
いわゆる、遊具装置的な要素は一切なくし、アフォーダンスによるアクティビティの誘発を産み出すことを試みたプロジェクトとなっています。
段差は…時には、絵本を読むベンチとなり、時にはステージになったり、はたまた…観客席になったりと…決まりきった遊びとしてではなく、日常生活の中で新たな遊びの創造が産み出される遊居でありたいという考えでデザインしています。
そして、同時に丘の下は、見通しが効く棚段形状が、文字通りの遊びを準備するための棚となり、積木や絵本などを置くことで、「遊び」を準備した環境づくりの一環となる様、計画してあります。