まなびの森 中河原園2016.04/東京都府中市
「知る事は感じる事の半分も重要ではない」とは、センス・オブ・ワンダーの著者であるレイチェルカーソン氏の言葉である。
「まなびの森中河原園園庭計画」では、その園名が示す通り、森という自然環境を通じた、まなび空間としての園庭づくりを目指した。
森の多様性を感じ取れる空間である為にまず、自然素材を多用し、その上で、園庭に植えた木々が四季折々変化していく様を遊びの中で立体的に感じ取れる遊具の計画を行った。
また、園舎側からも園庭全体がより立体的に見渡しやすくなる様、園庭の最端部の地形を盛り上げ、すり鉢状の地形計画とし、大人の目線の高さでは視覚的に見通しが効く様、構築物に余計な装置を取り付けない様心掛けた。
これにより、子どもが遊びの中で挑戦や葛藤している姿を保育士が園庭のいたる所で感じ取れる環境となり、安心した見守りが出来る空間となっている。