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2024.10.28

町屋リノベーション アイデアコンペで八清特別賞をいただきました!

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株式会社 八清 さん主催の町屋リノベーション
アイデアコンペで八清特別賞をいただきました!
【コンセプト】
町「家」から、町「床」へ…
町家が培ってきた「町としての豊かさ」を現代の生活環境の中で再解釈し、「家」の在り方を細分的に捉え「要素」に焦点を当てた。
家主の居ない時間の空間を、町の共有要素として有効に活用する事で、新しい町のウェルビーイングな関係性を生み出す。
【ストーリー】
50歳男性、一人暮らし、平日の朝八時から夕方六時の間、家主は家に居ない。
この間のこの空間は実にもったいない…と常々考えていた。
世間では、街に子ども達の居場所がなくなっていると聞く。
しかも夏場は益々暑くなる一方で、あまりの暑さで公園でも遊んでいられない様だ。
町家に住む家主が、今、町の為に出来る事は何かないものか?と真剣に考えた。
…結果、平日昼間の空間を、近隣に住む子どもの為の居場所として開放することを思いついた。
町の為の「床」であり、時にはテーブルとして…小さな公園の様な役割を果たす。
とはいえ、いくら家を開放するとは言っても、やはり生活貴重品を置いておく場所であったり、使って欲しくない場所もある。
そこで、今回のリフォームにより、収納棚を介して南北二つに空間を分け、西側は生活品を置いておく為のストックルームとして、東側は平日昼間の公園の様な位置づけとして「床」を開放する事とした。
床の高さは450mmとし、この床下には家主の布団などが仕舞われる。
この床の高さは、幼児程度の年齢児からしてみればテーブルの高さとなり、大人からしてみれば椅子の高さとなる。
この床を町の子育てに活用してもらおうと考えたリフォームである。
朝八時、家主の出勤時に東側の空間を開放し、夕方六時に家主の帰宅とともに生活空間として家主に返す事がこの空間のルールとなる。もちろんこの部屋を使って帰る際には、ちゃんと掃除をして帰る事。それ以外のルールはない。(夕飯を作り置いてくれたり、お米や野菜を置いて行ってくれる事は、、家主は大大歓迎であるそうだ。)
電気はソーラー対応の照明だけは点灯させておく。その他は、家主と都度話し合いによって決める…と。
「町家」が「町の床」として、床を通じて町を豊かな関係へと導いていく為のエレメントとして機能する。
(…という内容で、夏休みの宿題ならぬ、休みボケしない為の鍛錬機会として応募させていただいたものでした。わーい♫)
 町床