岩舟幼稚園2021.09/栃木県
今回の園庭では「丘」を計画の主軸に「火」「水」「土」「食育」をコンセプトとしてデザインしています。
日々の暮らしの中で「食」についての学びが得られたり、丘を登ったり滑ったりしながら自然と遊びが誘発されていく園庭を意図してデザインしています。
丘に配した二段の棚田は中央に配した橋から稲の育ちを眺められる様計画しました。又、炭・砂・小石などを用いて自然濾過での排水形式を取り、稲の水質環境にも配慮してあります。
園舎から一番離れた奥の人工芝の丘の高さを最も高くすることで、起伏がありながらも死角をなくし、手前築山内の土管トンネルの向きも園舎のウッドデッキから見通せる向きで配置することで子どもは隠れながらも、大人は距離を持ちつつ、見守れる園庭計画となっています。
子どもの遊び方を規定するのではなく、丘の斜面角度の違いや、小高く平らな場所や、テクスチャーの違いなど、各々の場の個性をきっかけに子どもが個々に遊びを創造していく事を意図してデザインしています。