幼稚園の室内に計画した子どもスケールでの居心地を考えた極小のツリーハウス（遊具）である。
既存園舎の木柱を拠り所とし、ひっそりと集中して絵本を読む場所として計画。

ロフト的な空間でありながらも、既存園舎のハイサイドライトからハウス内部のルーバーを通じて光や風が差し込む空間となっている。

床を格子状にすることで子どもは絵本に集中しながらも床の隙間から気配を感じられる。
これにより保育者も安心して見守っていられる構成となっている。

子どもの読書離れが進む中において、環境と一体に空間をデザインしていくことで「子どもが主体的に本と触れ合う環境」の実現を試みたプロジェクトである。